極東ロシア原子炉区画ブラスト・塗装施設建設協力事業に係る資金供与契約の署名について

平成25年3月13日
日露非核化協力委員会技術事務局

  1. 2013 年 2 月 22 日(金)、ロシア連邦モスクワ市において、極東ロシア原子炉区画陸上保管施設原子炉区画ブラスト・塗装施設建設協力事業に係る契約署名式が開催され、日露政府関係者の立会いの下で佐々木肇日露非核化協力委員会技術事務局長がコプテフ「ロスラオ」社代表との間で事業実施に係る資金供与契約に署名しました(総額 7.34 億円、2013 年末完成予定)。
    本件事業については、2012 年 9 月に日露非核化協力委員会と国営公社「ロスアトム」との間で実施取決めが締結されており、今般の契約署名により具体的な協力が開始されます。
    なお、同式典において「ロスアトム」は、日本国政府及び国民が極東ロシアの核遺産問題の解決に多大な貢献をしてきたことを称え、日本側関係者代表(日露非核化協力委員会技術事務局長)に対し原子力分野国際協力功労賞を授与しました。
  1. 現在、極東ロシアには解体された退役原潜の原子炉区画 70 基以上が海上に一時保管されていますが、原子炉区画を陸揚げして安全に保管するため、ロシア政府は沿海州ラズボイニク湾に陸上保管施設の建設を進めています。
    同施設内に建設される本件ブラスト・塗装施設は、今後約 70 年にわたり陸上保管される原子炉区画を高湿な海風、紫外線等の影響から保護するための防食塗装等を施工する施設です。
    本件協力は、昨年日本国政府が供与した浮きドック、ジブクレーン等の機材とともに、原子炉区画の安全保管の強化及び陸上保管施設の本格稼働に資することが期待されています。

【参考】陸上保管施設への機材供与

(署名式典の様子)
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(施設イメージ)※ドイツの協力で建設された北西ロシアの原子炉区画塗装施設の外観、塗装前後の原子炉区画。
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